投資を始める前に最低限知っておきたい知識、初級者から中級者向けの情報を提供していきます
第一章
株式投資を始める前に知っておきたい最低限のこと
1:投資とは
日本の現状:
日本では、労働して一生懸命働いてお金を稼ぐ、又は、節約をしてお金を減らさないという教育・風潮があるのが現状です。
日本の教育では、お金を増やすための勉強がなされておらず知識を持っている人はとても少ないです。今後は、中学・高校生時代から、しっかり教育をしていく必要があると考えています。
さて社会人になってから投資をしている人はどの位いるのでしょうか?
下記表を見てわかる通り、多くの人が資産の大部分を貯蓄や保険のに回しているのが現状です。
参照:資金循環の日米欧比較, 日本銀行調査統計局
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf
日本人の投資人口は本当に低いのか、世界と見比べてみるとよくわかります。
日本、アメリカ、ユーロ圏の金融資産構成比を見てみましょう
まず、現金・預金についてですが、
日本:52.3 %
アメリカ:13.9 %
ユーロエリア:34.6 %
と家計における現金・預金の比率は、圧倒的に日本が高くなっていることが分かります。
一方、債務証券、投資信託、株式等といった「運用資産」の資産における割合は
日本:15.1 %
アメリカ:51.2 %
ユーロエリア:29.7 %
となっており、日本が圧倒的に低くなっていることが分かります。
この割合はユーロエリアと比べても1/2程度ですし、アメリカと比較すると何と1/4程にもなっています。
なぜ、日本人はこんなにも投資より貯蓄を優先させているのでしょうか?
日本人特有の文化や思想、気質が影響しているでは、と考えられています。
実際私の周りでも、投資をしているという人は、あまり聞くことはありません。
投資とは何か:
自分のお金や自分の資産をかけて投資をするという行為です。
利益を得ることが目的で、事業、不動産、証券なのどに資金を投下し、将来を見越して計画性のあるリターンを得ることです。
投資教育の必要性:
2040年の日本では、少子高齢化が進み60歳以上が3人に1人となり、現在の年金制度はすでに破綻状態です。
最近でも話題になっている老後2000万円問題もあり、老後の生活資金は十分ではありません。日本の年金制度や経済成長、少子高齢化問題を考えると、投資は必要不可欠と言えます。
投資はリスクが高く、ギャンブル的と考えられている風潮があります。それは、日本では、教育がなされていない、正しい情報・教育がなされていないからです。
アメリカ・イギリスなどに金融先進国では、小学校からカードの違い、中学校で株式、利子率、インカムゲイン、キャピタルゲインを学び、初任給をどこに投資するかが一番の大学生のテーマになるほどです。
投資の正しい知識を身に着けて、より早く投資をすることで、将来により大きなリターンを得られることができるのです。
第一章 株式投資を始める前に知っておきたい最低限のこと
第2段:投資の心得
投資で勝つには、損失を最小限に抑えて利益を最大限伸ばす行為です。この当たり前のことが、9割以上の投資家の方が出来ていないと言われています。
それは、目の前の小さな損失を受け入れることが難しいからです。その損失を抱え込み、耐えきれなくなったときに大きな損失を確定してしまい、次の投資に回す資金がなくなってしまうのです。
ヘッジファンドや機関投資家、いわゆる投資のプロ集団でも損失になることはありますが、必ず損切、ロスカットを実行することができるからです。彼から早めに小さな損失を確定し、次の投資に資金を回していくのです。
よく例に出されるのが野球の打率です。
プロの一流のバッター選手でも、打率4割打てる人は殆どいないですよね。
投資も同じです。勝率は3割程度あれば十分なのです。7割は小さく負けて、3割で大きく勝てば利益を伸ばすことができるのです。
まずは、高い勝率に拘る事なく、小さく負けて大きく勝という意識を持ちましょう。
とはいうものの、自分で貯めた大切なお金です、簡単に損切りすることは難しいはず。
投資を始める際は、余裕資金で始めること。自分の中で、損失を受け入れられる金額がいいでしょう。
例えば投資資金が100万円あるとし、そのうち損失が受け入れられる金額のこと。その金額が50万円なのか、10万円なのかは人それぞれ、損切のタイミングで迷うことのないよう、自分でなっとくできる金額にしましょう。
今は、バーチャルトレードで体験ができるアプリも多数存在しています。
まず売買の仕組みやルールを覚えるために良いツールだと思いうので、有効に活用しましょう。
あとは、実践あるのみ。バーチャルでトレードを何回しても実体験を積むことはできません。
皆さん、車を動かすTVゲームをしたことはあるでしょうか。TVゲームの中でスピードをだしたり、事故をしても大きな感情が湧くことはないでしょう。
しかし、運転免許を取るために実際の車を運転しはじめた時、練習場から初めて公道にでた時の緊張感を覚えているでしょうか。それと同じで、バーチャルと実際とでは大きな違いがあるという事です。
少額の資金から始め、実際の取引を行い学んでいきましょう。
投資とスポーツには共通点
投資とスポーツには多くの共通点があると思っています。スポーツには様々種類の競技がある様に、投資にも様々な種類や方法が存在するのです。
陸上競技一つとってみても、100m競争からハンマー投げ、マラソンまで様々な競技があることはご存知で、それぞれ得意・不得意があるのです。
投資も同じで、株式投資、FX、仮想通過や投資信託等様々あり、短期で売買するのか、長期で運用するのか、自分いあったスタイルを見つけることが最も重要です。
世界選手権400mハードルで01年、05年と銅メダルを獲得した、為末大をご存知の方も多いでしょう。
元々100mにこだわっていた為末さんですが、400mハードルに転向することでメダル獲得という大きな成果をだすことができたのです。それほど、自分に合ったスタイルを見つけることは重要です。
彼の考え方は、投資においてもとても参考になると思います。「諦める力」、お勧めですので、是非一読を。諦める力 (小学館文庫 プレジデントセレクト) [ 為末 大 ]
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感想(1件)
スポーツでも、投資でも最初は誰でも素人という事。トレーニングと積み重ねが必要であり、すぐに上達、すぐに稼げるものではありません。
投資は弱肉強食で最も厳しい世界、超一流のプロたちが素人のあなたを餌食にしようと大きな口を開けて待ち構えていることを忘れてはいけません。
まずは、しっかりと勉強しトレーニングすること。一流の指導者から学ぶことは、プロになる早道となります。ネットなどに蔓延している無料情報などは危険なので注意してください。
日々のトレーニングとともに重要なのが、メンタルコントロールです。一流のスポーツ選手でもメンタルコントロールの専門家を付けているのは当たり前となっています。
投資では、自分で決めた損切ポイントで損失を確定できなかった、という経験は殆どの方があるでしょう。
まずは、自分で決めたルールを守れるようになるまでは、少額での取引で経験を積みましょう。
教訓:本業が手につかない投資はするな
私はサラリーマンをしながら、投資をしている身です。独学で投資をはじめ、余裕資金を全額投資に回し運用していたため、毎日株価の変動が気になって仕方ありませんでした。休憩の度に株価をチェックし、上がった下がったと一喜一憂する日々をおくっていました。
今思えば、投資額が多すぎて、心の余裕が全くなかったのです。こんな時は、自分のメンタルをコントロールすることはできず、暴落があった場合正しい判断を下すことは難しいでしょう。
今では、リスクを少なくするために資金を分散して投資を行っています。
第一章 株式投資を始める前に知っておきたい最低限のこと
第3段:株式投資の基本
全部で10章の構成となっています。随時追加していきます。
第一章 投資とは
第二章 株価チャートの味方 勝ちパターン
第三章 テクニカル分析
となっています。