
医師3年目の進路攻略法 〜進路科選択・後期研修プログラム選択・情報の集め方〜
最終更新日:2022年1月10日
どうも。
コスパ系研修医ダンベルンです。
今回は、初期研修が終わった後の、医師3年目の進路の選び方について書きます。内容は、診療科の選び方や、後期研修の情報の集め方です。
3年目以降の進路は、ここ数年で大きな変化を遂げてきました。
旧来のように、誰しも医局に入る時代ではなくなりました。
・医業にどの程度コミットしていくのか、医業以外の道へ行くのか
・医業をやるなら保険診療なのか自由診療なのか
・保険診療に身を置くならば何科に進むのか
・入局するのかしないのか
・どの後期研修プログラムを使うのか
・専門医取得後はどうするのか
などなど、多種多様な生き方が存在します。
3年目の進路の選択は非常に大きな意味を持ちます。
進路によって、仕事内容、給料、業務時間、働く場所、雰囲気が全く異なってきます。
その選択が、これからの人生のQOL, 給料、働き方を左右します。
「大学受験のときに、他学部ではなく医学部を選んだ」
それと同じかそれ以上に重要な意味を持つ選択となると思います。
間違っても、
学生時代に実習終わりに連れて行ってもらった飲み会のノリで入局を宣言し、外堀を埋められる
みたいな悪手は踏まないようにしましょう。
保険診療では、
・科ごとの今後の需要と供給
・各科の保険点数について
・今後必要とされる科
・科ごとの病院の収益性
・QOL, 働き方の変貌
・バイトの募集数、単価の今後の展望
の観点から、ざっくり言うと、これからはどの科が旨いのか、を重点的に書いていきます。
かく言う僕はコスパ系研修医を自称しているだけあって、当然の如く、3年目以降の進路にもコスパを求めます。
医師免許を安売りするつもりなんてありません。
そこで、3年目以降の進路に関して調べに調べ尽くし、後期研修選びにおいて計15回の病院見学、8回のZoom説明会に参加しました。(科は1つには絞らず、複数科の見学をしています)
進路科選びにおいて何を重視すべきか、後期研修プログラムは何を比較すれば良いかを見る目は、人一倍養えていると自負しています。
しかし、初期研修期間に病院見学をするには、病院見学1回につき最低でも1回の有給を消費する必要があるので、数多くの病院見学は困難です。
ですが、当研修病院は有給が多く、また科によっては有給扱いせずに病院見学に行くことができるため、たくさんの病院見学が可能でした。
初期研修中の何十回もの病院見学は現実的ではないため、本記事を読んでいただいた皆さんには、少しでも効率的に3年目の進路を選んでいだたけるよう、当記事で有用な情報を書いていきたいと思います。
進路科や後期研修プログラムを迷っている初期研修医や医学生の方は必見です。また最近の研修医がどういう風に進路を考えているか興味のある医師の方々にお楽しみいただける内容と思います。
居酒屋で人と3時間くらい飲んだときに話す内容くらいのボリュームと思っていますので、記事の値段は1回分の飲み代の値段に合わせています。また、近日中に、この記事を他の人に紹介して下さった方々に対し、報酬として紹介料を渡すシステムにしていく予定なので、暫しお待ち下さい。
記事はトータルで24000字の大作です。原稿用紙なんと62枚分です。初期研修の業務中に眠い目を擦って仕上げました。それではお楽しみ下さい。
目次
1.医業にコミットする割合
2.保険診療と自由診療
3.進路科の選び方(進路科を選ぶときに何を考えるか)
4.需要と供給の展望
5.今後の日本医療の保険点数
6.科ごとの病院の収益性
7.今後必要とされる科
8.バイトの募集数
9.各科の徹底比較
9-1.内科
9-2.メジャー外科
9-3.脳神経外科
9-4.精神科
9-5.眼科
9-6.整形外科
9-7.形成外科
9-8.皮膚科
9-9.泌尿器科
9-10.耳鼻咽喉科
9-11.放射線科
9-12.リハビリテーション科
9-13.麻酔科
9-14.救急科
9-15.産婦人科
9-16.小児科
9-17.臨床検査科
9-18.病理
10. 後期研修先プログラムとは
11. 後期研修先の情報を得るコツ
12. 入局する医局の選び方
13. まとめ
進路が決まっていない人はもちろん決まっている人にもオススメ!